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名駅MAブログ

顎に指を添えて考える女性

歯ぎしり・食いしばりは歯への負担が大きく、矯正治療で歯を動かす力の300倍近い力が歯にかかっていることをご存知でしょうか。ここでは、歯ぎしりの原因やどのように解消することができるのか、そしてセルフケアの方法についてをご紹介します。

【目次】
1、「歯ぎしりで歯並びが悪くなる」って噂は本当?
2、歯ぎしりの原因は何?
3、歯ぎしりは治療で良くなる?

「歯ぎしりで歯並びが悪くなる」って噂は本当?

歯ぎしりによって歯にかかる負担は大きく、特に睡眠時は無意識化のため、50~100キログラムほどの力が歯にかかります。対して、矯正治療で歯を動かす力は数十~300グラムほどですので、矯正に必要な力の300倍近い力が歯ぎしりによって発生することとなります。

また、歯ぎしりによる強い力がかかると歯のすり減りが起き、このすり減りによって歯の表面にあるエナメル質が削られてしいます。
日常的に強い歯ぎしりが起こっていると歯の大きさが変わったり、歯の向きが変わったり、歯が移動するので結果として歯並びが悪くなることがあります。

歯ぎしりの原因は何?

歯ぎしりをする原因には様々なものがありますが、ストレスや飲酒などの関与が指摘されています。なぜかというと、夜間の歯ぎしりは浅い眠りの時に起こりやすくなります。アルコールや煙草、カフェインを寝る前に接種すると浅い眠りの時間が増えてしまうので、歯ぎしりをする原因に繋がるためです。

また、激しい運動や過度に集中しているときも無意識のうちに歯を強く噛みしめてしまいがちです。まれに歯並びの悪さが歯ぎしりに繋がる場合もあります。歯並びが悪いと噛み合わせが不安定になり、そのストレスで歯ぎしりをしやすくなります。

また、歯ぎしりによって歯や顎への負担が大きくなることで、歯並びに影響が出ることがあります。年齢に伴って歯並びが悪くなったように感じる方の場合、歯ぎしりや食いしばりで歯が長い間こうした負担を受けてきたことが原因かもしれません。

歯ぎしりの3つのパターン

ひとことに歯ぎしりと言っても3種類の歯ぎしりがあります。これらの歯ぎしりはどのような影響を与えるのでしょうか?

グラインディング

上下の歯をギリギリとこすり合わせるタイプの歯ぎしりです。主に寝ている時に無意識に行っていて自分でも気づかないことが多いのです。グラインディングの力が強い人や頻度が多い人は歯がすり減るだけでなく、歯が割れたり欠けたりしてしまいます。また、顎にも大きな負担がかかるので顎関節に影響がでます。

クレンチング

音をならさずに上下の歯を強く噛みしめるタイプの歯ぎしりです。グラインディングと一緒で寝ている時に無意識に行っていることが多いのですが、起きている時でもスマホなど他の動作に集中していると無意識に強く噛みしめている場合もあります。歯の痛みや歯の揺れ、肩こりなどが症状として現れきます。

タッピング

上下の歯を小刻みにカチカチと合わせるタイプの歯ぎしりです。グラインディング・クレンチングと比べると歯や顎に与える影響は少ないですが、タッピングを習慣的に行っていると歯が欠けたり、擦り減ったりすることがあります。

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歯ぎしりは治療で良くなる?

歯が悪くなる前に歯ぎしりを治したいと考えても、何科の病院に行けばいいのか悩んでしまいますよね?そもそも自分で歯ぎしりをしている自覚がない人も多くいます。歯科医院は虫歯の治療だけでなく、歯ぎしりの治療もしてくれます。歯科医師がお口の中を診れば歯ぎしりをしているのか、治療が必要な歯ぎしりなのか診断してくれるので気軽に歯科医院に相談してみましょう。

歯科医院でできる歯ぎしり治療

●スプリント療法
ナイトガードとも呼ばれるゴム製やプラスチック製のマウスピースを使った治療です。睡眠のときに使用し、顎の関節にかかる負担を軽減させます。歯よりも柔らかい素材を使用するので歯ぎしりによって削れてしまう歯の変わりにスプリントが削れることで歯を守ってくれます。


●薬物療法による噛み合わせ治療
筋肉の疼痛性緊張を緩和させる薬を服用し、余分な力がかからないようにする治療方法です。ただし、常習性や副作用などの問題があることから長期間の使用ができず、一時的な使用になります。


●インビザラインで噛み合わせを治す治療
歯並びが悪く、噛み合わせが良くないと一部分の歯に強い負担がかかってしまいます。負担がかかることで歯ぎしりをしてしまう場合は正常な噛み合わせにすると歯にかかる負担を最小限に抑えることができます。歯列矯正治療のインビザライン矯正はマウスピースを交換していくことで歯を動かして綺麗な歯並びにしていきます。

歯ぎしりを改善するセルフケア

歯科医院での治療も大切ですが、普段の生活での癖を意識して治すことが歯ぎしりの改善に繋がります。

何かに集中している時や、スポーツをしている時など無意識に上下の歯を合わせていることがあります。しかし、唇を閉じた状態でも上下の歯は噛み合わないのが正しいお口の状態になるので、意識して上下の歯が噛み合わないように日ごろから注意して生活してみましょう。

寝ている時に歯ぎしりが多くなってしまいます。しかし、意識して歯ぎしりを抑えることはできないので、寝る前にアルコールを多く飲んだり、カフェインの摂取を極力控え歯ぎしりの誘発を防ぎましょう。

顎に手を置いてほおづえをつくことも強い噛みしめに繋がるので肘をつくことも控えましょう。


歯ぎしりは長い時間をかけて少しずつ歯や顎に負担をかけていきます。歯ぎしりをしているかもと悩んでいる人は一度、歯科医院に気軽に相談してみましょう。早期に対応すると歯の割れや欠けを最小限で抑えることができます。